62.体外受精6回目~自己卵子での最後の挑戦③~採卵日。

不妊治療

2023.2。

1w3d。

自己卵子での最後の挑戦と決めてから、

無事採卵までくることができました。

この日の採卵は10人ほどいらっしゃいました。

前回と同様、まずは内診から。

今回も卵胞が1つのため、坐薬となりました。

麻酔はしません。

そして旦那さんはどうしても休みをもらうことが出来ず、

一緒にクリニックへは向かいましたが、

採精した後はすぐに職場に向かってもらいました。

最後の採卵なので、旦那さんに近くにいてほしかったのは事実ですが

仕方がありません。

夫婦2人できちんと話し決めた事。私1人でもしっかりせねば。

内診が終わると控室へ移動し、着替えを済ませ自分で坐薬を入れます。

待つ事約20分。

採卵室へ呼ばれ、まずは膣内消毒。

前回この膣内消毒が本当に痛かったのですが、

今回は消毒の痛みはそこまでありませんでした。

そして採卵も痛みはほぼ無い状態で終わり、ベッドに戻りました。

その時点で、お腹周りの違和感と少しだけ気持ち悪さがあったので

30分ほどベッドで休ませてもらいました。

その後控室に戻り、待つ事約30分。

「おかきさん、こちらへどうぞ。」

前回と同様、エコー室ではなく普通の部屋へ呼ばれました。

そこにはまだ先生の姿はなく、

私のカルテや見た事のない ”採卵結果~書” のようなものが机の上にありました。

書類は重ねておいてありましたので、ちゃんとは見えませんでしたが

初めて見る ”採卵結果~書” に一気に緊張感が出るとともに

”やっと卵取れたの…?本当に?いやでも結果聞くまで安心したらダメだ!”

ウキウキとドキドキが入り交じった状態で先生を待ちました。

恐らくそこまで時間は経っていなかったと思いますが、先生がやってきました。

「採卵お疲れさまでした。・・・変性卵でした。」

正直な気持ちは ≪ やっぱり… ≫ でした。

こんなスピードで成長するのは

さすがに早すぎるんじゃないかと思っていました。

自分でもびっくりするほど冷静だったと思います。

それほどきちんと割り切って最後の挑戦に挑んだという事でしょうか。

自己卵子での挑戦もここまで。

次は卵子提供に進もう。

自分の頭の中で整理していると、先生から1つ提案がありました。

「卵巣が薬にはきちんと反応はしてるから、

”腹腔鏡下卵巣機能賦活化法” 試してみない?」

今回結果が出なければ卵子提供に進もうと、その覚悟は出来ていました。

なので急な提案に正直なところ驚きが大きかったです。

聞いた事もない治療法だったので、とりあえず説明を聞きました。

卵を1つでも作る事が出来ていればこの治療に意味があると。

卵を育てる事が出来ていなければこの治療は出来ないと。

今回が6回目の挑戦になりますが、

3、4回目は昨年以前のクリニックで採卵中止。

その後今のクリニックへ転院し、

5、6回目は変性卵だったものの採卵までは辿り着けました。

なので以前のクリニックの状態で諦めていたら、

この手術までは辿り着けていませんでした。

昨年諦めなかったから、

退職し転院をしたから、

この病院でこの先生に出会えて、この治療法にも巡り合えました。

説明を聞き終わる頃には私の中では、

”正直卵子提供に進む覚悟はしてきたけど、まだ別の可能性があるなら挑戦してみたい!” 

の一択でした。

この手術は簡単にいうと、

物理的に直接卵巣に刺激を与える方法で

妊娠可能性は 10% だそうです。

私の妊娠率は 0.00002% と言われていたので、

確率は 500,000倍 あがる事になります。

今まであまり笑顔を見せなかった先生も、

やってみる価値はあるよと笑顔で言ってくださり、

すぐ旦那さんに電話で伝えると、

「やろう!少しでも可能性があるなら!」と。

まさかまだ自己卵子での挑戦が出来るなんて思ってもいませんでしたし、

卵子提供に進むという覚悟は出来ていましたので

嬉しいというか、本当に現実…?という不思議な感覚でした。

この手術を行うと効果は1年半ほど続くらしいので、

3月に手術を受けそれから1年半は自己卵子での挑戦が出来そうです!

まだまだ終わらない、

なんとか首の皮1枚つながった、私の自己卵子不妊治療。

出来る事は全部する。後悔だけはしないように。

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