56.体外受精5回目~1年ぶりの採卵。最強の母親になるための準備期間~

不妊治療

2023.1。 2w6d。

1年ぶりに迎えた採卵―。

朝8時に来てくださいとの事でしたので、クリニック近くのホテルに夫婦で前泊しました。

(自宅から車で、高速約2時間・下道約3時間ほどかかり、節約の為に下道で通院していました(^^;))

同じ日に採卵を迎えられた方がざっと20名ほど。

まずは内診。

卵胞の位置と卵胞数を確認したうえで、麻酔なしの座薬でいこうとの事でした。

内診を終えると、採卵室横の部屋に行きました。

その部屋はベッドが6個あり、各ベッドごとにカーテンで仕切られていました。

そこで着替えとトイレを済ませます。そして自分で座薬を入れます。

10~20分程経ったところで採卵室前の控室に呼ばれました。

麻酔無し組が先に採卵でしたが、私含め3名。

私より明らかに年上の方と、同年代位の方と、私。

この方々も私と同じように

”1つでも採卵する事が難しいんだろうなぁ” としみじみ感じていました。

と同時に勝手ながら”一緒に頑張りましょう!”と心の中で唱えていました。

私は2番目に呼ばれました。

このクリニックでの採卵は初めてだったのでとても緊張していました。

看護師さん方が4名程いらっしゃり、準備をしてくださっていました。

私が台に乗り、背中に汚れ防止のシートを敷き、足を開いた所で、

看護師さんが先生へ”準備が終わりました。”と電話をされていました。

その電話が終わると、看護師さんらしき方が「膣の消毒をします。」と。

その膣内消毒が痛い痛い・・・。

感覚で言えばガーゼで膣内を擦りながら水分を全部拭き取られているような(^^;)

その後すぐ先生がいらっしゃり採卵が始まりました。

「おかきさん、採卵始めますね。5分くらいで終わると思いますので。」

膣内消毒がこんなにも痛いのに、採卵の痛さを考えると恐ろしすぎる泣泣

何か器具を膣に入れられ、その後針のようなものを使われているようでしが、

ベッドに寝ているうえ、下半身にはタオルをかけられていたのであまり見えませんでした。

エコーモニターが見える所にあったので痛みを紛らわす為にも、

モニターだけを必死に見ていました。

そして本当に5分も経たないうちに採卵が終わりました。

肝心の痛さはというと、

膣内消毒が痛すぎた事もあり、採卵自体はそこまで痛くなく違和感ほどでした。

しかし採卵後、

「膣の消毒をしますね。」

・・・魔の時間(;_:)

「最後に出血を止めるためにガーゼを詰めますね。」

・・・痛ーいー!!!!!!!!!(;_:)

体は動かしてはいけないのですが、

痛すぎて力は入るしじっとしておくのが難しいほど痛かったです。

それでも卵がとれるなら!

痛いのなんて今だけだから!!

恐らく20秒ほどでしょうか。必死に耐えているうちに終わりました。

そして着替えをしたベッドに歩いて戻りました。

ベッドで休憩してもいいよとの事でしたが、

その時は痛みはもう全くなかったのですぐに着替えました。

そして「採卵後の腫れチェックをするので待合室でお待ちください。その内診時に、今膣に入れているガーゼを取りますね。あと血尿チェックもしたいので、こちらの採尿カップにとって看護師に見せてください。」と。

分かりました。と言いつつ、ふと思いました。

”ガーゼ入れたままならおしっこ出せないじゃん。”

なので自分でトイレでガーゼを外し、採尿を行いました。

自分で出すガーゼは気持ち悪くはありましたが、痛みはありませんでした。

(後に分かった事ですが、ガーゼをしたままでも採尿出来るみたいですね…。恥ずかしながら私はてっきり、ガーゼを入れられている部分と尿道は最終的に繋がっているものだと思っておりました(^^;))

採尿検査もOKだったので、待合室で待つこと約30分。

採卵は2番目だったのに1番目に呼ばれた私。

しかも呼ばれたのはエコー室でなはく普通の部屋。

私は成熟卵がとれたことがなく、採卵後の流れがよく分かっていません。

なので先に、”胚盤胞になった後は~”とか治療方針を話してくださるのかな?と

淡い期待を持ったのは間違いでした。

1つ取れたけど変性卵でした。

残念な結果だったので早めに伝えた方が良いと思って早めにお呼びしました。」


私、去年わんちゃんをお迎えしたんです。

今まで動物を飼った事すらありませんでしたが、

旦那さんにどうしてもこの仔に家に来て欲しいと懇願され

動物を飼う事に不安しかなかった私でしたが、半ば私が折れる形で迎え入れました。

その仔が来てくれたのは去年の7月7日でした。

7月7日。七夕。

この仔が来てくれて最初の挑戦だったこともあって

勝手ながら少し期待してしまっていました。

期待したら残念だった時がしんどいから期待しないようにと思いながらも、

勝手に期待したってこの仔も良い迷惑だろうなぁと思いながらも

大丈夫大丈夫、上手くいくと言い聞かせていました。

ショックでした。

それでも前を向かなければいけない。

成熟卵はとれなくても、腫れがないかの内診チェックは必要だとの事。

そりゃあそうか。

それからの待ち時間は長く、ゆっくり落ち着いて状況を整理できました。

待合室にいた旦那さんと合流したくさん話し、

≪ あと1回挑戦しても授かれなかったら卵子提供に進もう ≫

改めて決意しました。

そしてこの長い待ち時間の中で、素敵な言葉に巡り合いました。

『ちょっとやそっとじゃ傷つかない、

最強の母親になるための準備期間ということです。』

私の人生、こうなったのには必ず意味があると思っています。

私はまだ母親になれるタイミングではないのでしょう。

だったら今出来る事、今しか出来ないことをするしかありません。

諦めてなんかいません。

ただ子どもを授かれた時に胸を張って堂々と立っていられる母親になりたいです。

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