㊹七夕に来てくれた新しい家族。旦那さんの気遣い。

不妊治療

2022年6月。

体外受精4回目が採卵中止になり妊活終了宣言をされた頃、

普段ほとんど要望を言わない旦那さんから急に言われました。

「ワンちゃん、可愛くない?飼いたいと思うんやけどどう?」

私は自分で動物を飼った経験はなく、

飼うという事がどれだけ大変な事か想像すらもつきませんでした。

しかし母がチワワを飼っているので、多少ワンちゃんに触れるという事には抵抗が無く

(小さい頃大きな犬に追いかけられ怖かった記憶が、このチワワのおかげで少し薄れてました)

「可愛いとは思うけど、ワンちゃん飼った事ないしお世話も大変だって聞くし、生半可の気持ちで飼うなんて決断出来ない。」

「とりあえず見に行ってみない?」

普段欲しいもの・やりたい事をほとんど言わない旦那さんがここまで言うのは珍しいなという思いで

ワンちゃんを見に行くことにしました。

2022年7月7日―。

ビーグル犬を迎える事になりました。

きちんとお世話が出来るのか、家に来てこのワンちゃんは幸せになれるのか。

私の気持ちはまだ整理出来ていませんでした。

「私正直ちゃんと育てれる自信ないよ?○○(旦那さん)1人で育てられる位の覚悟があるならいいよ。」

「うん、俺1人ででもお世話する。」

半ば旦那さんに押された形で飼う事にしました。

私も可愛いと思っていたのは事実です。

《私はお世話しない、と言ったものの”迎え入れる”っていう決断をしたのは私含め2人だし

旦那さんから押されたからと言っても最終的にOKを出したのは私だから覚悟持たないとな…》

と!思っていましたが!!

可愛すぎて可愛すぎてご飯をあげるのもほぼ私。お散歩に行くのもほぼ私。(笑)

最初はトイレトレーニングやら噛み癖やらで本当に大変で、

1日中仕事をして帰ってもゆっくりする暇もなくワンちゃんのゲージを掃除して

正直”4回目の不妊治療が上手くいかなかった事”を考える暇もないほどでした。

ワンちゃんのお世話にだいぶ慣れてきた頃、ふとこんな考えが出てきました。

《もしかしたら赤ちゃんが出来てもこんな感じなのかな?

ワンちゃん飼った事ないから不安とか言ってたけど

そりゃあやった事がない事はなんでも不安で当たり前だよね。

子育ても同じで、やった事なくて不安も正直あるけど

やっぱり子どもが欲しい。

その思いを旦那さんに話すと、

「実は、ワンちゃんを飼いたいと思ったのはおかきの気が少しでも紛れるんじゃないかと思ったのが1番の理由。最近治療の事で頭がいっぱいみたいに見えたから。」

びっくりしました。

この人、もしや私より私の事分かってる・・・?

自分では気づいていませんでしたが、不妊治療の事で頭がいっぱいで

この思いを打ち明けた時に ”旦那さんの顔見るの久しぶりかも…” と。

自分では普通に生活していたつもり。

いつもと変わらず旦那さんと顔を見合わせ話していたつもり。

ワンちゃんを迎え入れてから、良くも悪くも不妊治療を考える暇もなくお世話に必死で

でもそれ以上に癒しをくれるワンちゃんに救われていました。

気付いてなかったとはいえ、

自分の事だけでいっぱいいっぱいになってしまっていた自分が恥ずかしく

同時に旦那さんへ感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そんなこんなで夫婦と1匹のワンちゃんとの生活が

7月7日の七夕に始まりました。

七夕に来てくれるなんて…

ワンちゃんが私達の願い(子どもが欲しい)を叶えてくれるのかもしれない…

と勝手に期待する私。

その反面「家族が増えるからね。」と言われたのは

このワンちゃんの事なのか・・・?との思いもふつふつ。

そんな中、今のクリニックで妊活終了宣言をされていた私は

転院を考えていました。

しかし行きたいと思った転院先は車で約2時間の所。

仕事をしながら通えるのか?

悩みはつきません。

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