㉗体外受精1回目【完】~初めての採卵は変性卵~

不妊治療

2021年12月。

2w6d。

初めての体外受精(顕微授精)に向けて

今まで HMG300×15日間 注射を毎日打ってきました。

E2の値が途中まで少しづつしか上がらなくてどうなるかと思いましたが

無事に初めての採卵を迎える事が出来ました!

たまたまこの日が休みだったので、

職場に迷惑をかけることはなくホッとしました。

しかし初めての採卵で緊張が募る中、

旦那さんは仕事のため1人で向かわなければいけない事が

1つの不安材料になっていました。

私が行っていたクリニックには採精室は無かったので、

朝旦那さんに精子をとってもらい、専用の容器に入れ、

タオルでくるみ保温バッグに入れて

なるべく温度が下がらないよう大切に温めながらクリニックに向かいました。


採卵は通常のクリニックの診察開始時間より早く行われます。

なので朝8時にはクリニックに到着していました。

私を含め、その日採卵を迎えていたのは計3名。

まずは順番に内診室に呼ばれ卵の状態を確認されます。

採卵は手術になりますので、

採卵数が多いと麻酔をしなければなりませんが、

私の場合1~2個なので麻酔なしで行います。との説明がありました。

(ちなみに麻酔を行うと運転が出来ませんが、

私はもともと麻酔無しの予定だったので自分で車で向かいました。)

内診が終わり、カーテンで仕切られたベッドスペース内で着替えを終え、

しばらく待機していると1番に呼ばれました。

点滴を繋げてもらったり様々な準備が終わると、採卵が始まりました。

私は麻酔をしていないため意識はしっかりありました。

ベッドに横になった状態で先生が来られるのを待つ約5分程?

自分の心臓の音が聞こえるのではないかと思うほどの緊張感で、

気を紛らわすのに必死でした。

そして肝心な痛みは、、、

針で刺されるときは一瞬チクッと痛みを感じましたが、

その後は全く痛みは無く5分もかからないほどで終わりました。

痛みといい採卵時間といい

思っていたよりすぐにササッと終わったので、

今までの緊張を返してくれー!”と

勝手に少し拍子抜けしました。

「採卵後は30分程ベッドで安静にしてください。

その後の診察で結果をお伝えします。」との事でした。

ベッドはカーテンをはさんで3つ並んでいただけなので、

他の方の話し声などははっきりと聞こえていました。

採卵が終わり約30分ほどベッドで安静にしている中、

2番目3番目の方は麻酔をかけて採卵に挑んでいるようでした。

”麻酔をかけるという事は卵もたくさんとれたんだろうなー”とか

”私は卵が少ないから1番目にされたんだなー”とか

考えてもしょうがないことをずっと考えてしまい

あっという間に30分が経ちました。

その後、診察室に呼ばれ伝えられたのは、

”1つ採卵が出来ましたが、変成卵でした。”

私の初めての体外受精1回目はここで終わりました。

もはや体外受精(顕微授精)にも挑めていませんね。

ここまで地道に薬を飲むだけの期間を終え、

その後痛い注射に耐えながらここまで来る事が出来たのに

ここまでの約4ヶ月間が一瞬で水の泡になったようで

虚無感と喪失感とで

先生や看護師さんと何を話したのかあまり覚えていません。

とりあえず、卵巣が腫れていないか確認したいので

3日後来てくださいとのことで帰路に着きました。

その日は自宅で安静にしてくださいと言われましたが、

痛みは全く無く、そして卵を作れなかった事実だけが残っているので、

結果も残せてないのに自宅でゆっくりなんて出来ない…。

せめて痛みがあればまだ私は頑張ってきたという実感が持てそうな気もするのに・・・

またあの薬を飲んで注射をするという長い長い期間を迎えなければならないのかと思うと

今までの時間が本当に無駄だったような気がして、

もともとせっかちの私はもどかしさと情けなさで胸がいっぱいでした。

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